![]()
井本 礼子写真展「Dreamscapes -意識と無意識の視覚的螺旋-」
2010年5月8日(土) - 6月13日(日)

ⓒReiko Imoto
神戸出身、ベルギー在住の写真家、井本礼子さん。
彼女の撮影する写真は、まさに夢の景色のように見える。記憶にまつわる意識、無意識の作用とも言われるこの視覚的体験は、これまで様々な手法で表現が試みられたきた。しかし、その多くは説明的で現実の光景との差異を示しにくく、夢であることをわざわざ観衆に定義する何らかの仕掛けが必要なのだ。しかし、井本礼子の作品はその独特の表現手法によってこの視覚的体験を具体化している。写真は独特の遠近法、視覚効果の中に置かれ、それが夢らしい世界であることが容易に伝わってくる。
夢は過去の記憶からの木霊(こだま)だ、と井本はいう。子供時代の意識が繰り返し戻ってくると。夢とは意識と無意識の螺旋だ。それは劇場化した記憶の投影であり、兆しも結末もない物語なのだ。 井本作品の中にたたずむ象徴的なエレメントが彼女の記憶の断片からなるのだとすると、これらの断片が織りなす小さな劇は確かに井本礼子その人の体験から紡ぎだされたものに違いない。視覚化され投影されたイメージは、次には観衆の体験となって、意識無意識に関わらずわれわれに伝播する。われわれははからずも井本礼子の視覚的螺旋に巻き込まれることとなる。
この展覧会では、井本礼子氏の代表作のうち「夢」に関わる2シリーズ”” Dreamscapes” と“Dreams of the Amnesiac”から構成、展示する。
銀塩 三連写真作品12点 単写真作品16点 作品販売あり
ギャラリートーク:5月29日午後4時から(参加料1,000円、申込先着30名様)

