TANTOTEMPO | PHOTO CAFE AND GALLERY TANTOTEMPO Concept

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Past Exhibiitons

OpeningExhibition

2008年5月10日 - 7月6日

Herbie Yamaguchi -ハービー・山口

「The Big Love」

 

Herbie_ever

 

特に若者に絶大な人気を誇る写真家ハービー・山口さんに、Gallery TANTOTEMPOのオープニング写真展を依頼しました。

今回の写真展の構成は、ハービーさんの1970年代のロンドン滞在時代から現代にいたるまでの、幅広い時代、テーマ別に5つのシリーズから選択されたものです。「ロンドン」「1989年、東欧、真冬に咲いた花」「peace」「静かなシャッター」「代官山17番地」の代表作、総数50点にも及ぶプリントをお預かりし、途中大半の作品を入れ替えるというリフレッシュを敢行しました。2ヶ月にも及ぶ写真展が新鮮さを失わず、常に来場者が絶えなかったことは、ハービーさんが人気写真家であったからにほかなりませんが、ハービーさんが提供してくださったこの作品入れ替えが一役買ってくれたようです。

ハービーさんにはギャラリーのオープニングイベントにご登場いただきました。5月11日に開催しましたトークショーには、全国から本当にたくさんの方が参加くださいました。トークショーでは、自らの生い立ちからロンドン渡航までの物語、写真を撮るきっかけと写真に関連した出会いなどなど、きわめて質の高い写真を用いたスライドショーのプレゼンテーションと効果的な音楽で、観客を魅了していました。中には感動のあまり泣き出す人も。われわれスタッフも、うううっ、とついつい目が潤みがちでした。イベント終了後も、来場者の方々に一人一人声をかけられ、帰りの新幹線の時間に遅れるんじゃないかとこちらがハラハラドキドキしてしまいました。

そんなオープニング写真展も、大きなトラブルなく終了しました。ハービーさんの人柄とすばらしい作品、熱心な来廊者の方々に恵まれ、TANTOTEMPOは無事に船出をすることができました。皆さま、本当にありがとうございました。

 

2008年7月26日 - 9月23日

Patrick Taberna - パトリック・タベルナ

「Au Fil Des Jours」

 

Patrick Taberna©Patrick Taberna

Au Fil Des Jours -時の過ぎゆくままに-

写真機が現実のものを映し出す機械だとしたら、確かにパトリックの描く世界は現実のものなのだろう。その手が、その足が、あの路が、あの建物が、パトリックの手によって次々と切り取られていく景色は、確かに現実にあった風景に違いない。
でも、パトリックのイメージを眺めていると、とても曖昧な夢をみているような気分にさせられる。そう、まるで誰かの記憶の中に引き込まれ、見知らぬ場所にたたずんでいるかのような奇妙な体験をするのだ。写真はぶれているし、あちらこちらでピンぼけ、調子は暗く、幾分陰気なイメージが多い。
 印象的なこれらのイメージを、写真家は自ら夢の中で紡いでいくという。数多くの写真を撮り、夢の中でインスパイアされたストーリーに合うものを選別してシリーズ化しているのだ。色彩をきりつめ、手や足、背中やハサミ、髪留めのピンといった日常目にするものの断片を巧みに映像の中に写し込むことで、見る者は構えることなくそれぞれのイメージを受け入れる。しかし、一連のイメージを眺めているうちに、観客はまるで夢の中に登場する未知なる物語に誘い込まれたような、観客みずからの曖昧な記憶に触れられたような、時間軸がもたらす感情のゆらぎにさらされてしまうのだ。
 抑揚のない映像美で静かに進行する未知の物語。とりたててメッセージがあるわけでもないし、テクニックを駆使した作風でもないのに、こころの中にこだまのように繰り返される美しい残像。これこそがパトリックの手法であり、観客を引き込んで離さない罠なのだ。

TANTOTEMPO 杉山 武毅

 

[総評]

パトリック・タベルナは、一人の人間として、これ以上ないくらい魅力的な人物でした。体格は大柄ですが物腰は柔らかく、とても穏やかな目をしていました。人と話すときの距離感は絶妙で、我々の懐にすんなりと入り込みまっすぐ向き合って話します。誰ともうちとけ、誰かを置き去りにしたり誰かを批評するような態度は皆目なく、それが誰であってもその言葉に耳を傾けゆっくりと話し始めるのです。美しいフランス語と柔らかな声のトーン、そして時々見せる快活な笑顔は、いつの間にかギャラリーをすばらしく透き通った空気で満たしてくれたのです。

TANTOTEMPOにとって初めての海外写真家を招いての大型企画展でしたが、昨年11月にパリフォトで会って以来ずっと連絡をとり合い、信頼関係が築けていたことが何よりも役に立ちました。ギャラリーに登場した瞬間から、彼はずっとそこにいたかのように我々のことを理解し、我々がどのように人びとと接すればいいのか、写真家とギャラリーの関わりがどうあるべきか、ギャラリーと観客の関わり、そして彼自身と観客との関わりにわたるまで最高のお手本を示してくれたのです。

TANTOTEMPOが設立間もないギャラリーであることは、彼にとって大型企画を共同で行うという意味で不安にさせる要素がたくさんあったはずです。しかし、彼はまったく違う視線で我々のことを見ていたのです。

「君たちは日本で初めての展覧会というすばらしい仕事を与えてくれた。これは一緒にやり遂げていく仕事なんだ。僕は君たちがギャラリーとして立ち上がるために必要なすべてを提供するよ。」こうして、パトリックの写真展は実現にこぎ着けたのです。実際、かれは極めて協力的でした。

写真について、彼がどのように作品を作っていくのか、最終日のギャラリートークでインタビューを行いました。彼が独特の世界観あふれる写真を撮り続けるきっかけとなった、個を形成する上で極めて重要な個人的な体験は、おそらく写真を撮る他の多くの人たちにも共通するところです。自分がどこから来てどこに向かっていくのか、という問いかけは、哲学的ではあるけれど、写真家の個のなかに必ず潜んでいる命題であり、必ず作風にあらわれてきます。その点でパトリックの考えは完全に僕の考えと一致していました。だからこそ、逆に写真を見せられた人たちは、その作品と対面した際作品を会話をしながら自身のアイデンティティーと向き合うのです、パトリックの作品は、そういう対話に人びとを導くために必要なすべての要素を持っています。

今回、パトリックは初めて日本を訪れました。関西を中心に精力的に数多くの旅をこなした彼は、台風や大雨に見舞われはしたけれど楽しそうでした。「いつか日本で撮影した風景がシリーズの中に含まれるかもしれないよ。」そう言い残して神戸を去った彼は、いつかまた必ず神戸に来てくれると思います。

とにかくすばらしい写真展でした。

 

TANTOTEMPOでは彼の作品の多くをいつでもご覧いただくことができます。またすべての作品はお買い上げいただけますので、ぜひご連絡をお願いいたします(要予約)。

 

 

2008年9月4日 - 12月7日

Michael Dweck - マイケル・デウィック

「THE SURFING LIFE」

MichaelDweckImagesⓒMichael Dweck "Sonya Poles, Montauk, New York, 2002"

 

Michael Dweck -マイケル・デウィック-

Michael Dweckはニューヨーク州生まれ。プラット・インスティテュートで学び、広告フィルム関連の仕事を始める。後にクリエイティブディレクターとなり、カンヌ国際映画祭で「金獅子賞」をとるなど、40以上の賞に輝いた。2002年から「ヴォーグ」「エスクアイア」「ヴァニティーフェアー」などの雑誌に写真家として参画。2004年、写真集"The End; Montauk, N.Y."を世に送り出し、写真家としての衝撃的なデビューを飾った。

2008年6月には2つ目のシリーズ"Mermaids"を発表。一躍注目を浴びている。ニューヨーク在住。

 

THE SURFING LIFE

2004年に刊行されたMichael Dweckの写真集、”The End; Montauk, N.Y.”は、ニューヨーク州ロングアイランド東部にあるMontaukという漁村に集うサーフィンをライフスタイルとする若者たちのドキュメンタリーだ。サーフィンが一大文化となっていた1960年代から70年代にかけて、Montaukには多数のサーファーが訪れて、にぎわっていた。マイケル・デウィック自身も何度かMontaukを訪れ大きな影響を受けることとなった。そこは若者の文化の最先端であり、彼自身にとってもあこがれの地だったのだ。
かつて若者たちを魅了したサーフィンも、最近はサブカルチャー化が進み、かつてのような華々しさは失われてしまった。かつてはサーフィンのメッカとしてにぎわったMontaukも、ごく一部のひとを残してさびれてしまったのだ。いまだここ住み、他者を寄せ付けず自由奔放なくらしを送っている若者たちにサーフィン文化の終焉を見て取ったデウィックは、赤裸々な彼らの姿を撮ることでその文化の”The End”を切り取っていくのである。登場する美しい肢体の女性たちや精悍なマスクの男性たちは、みなモデルでもなんでもない普通のサーフィン好きの若者だ。彼らが見せる表情は、アメリカで一時代を築いたサーフィン文化の終わりを輝かしく照らしているゆえに、より美しく見たものを魅了するのだ。


TANTOTEMPOでは、代表作23点を選び展示しました。今回の写真展は、東京BlitzGalleryで開催されるMichael Dweck氏の新作シリーズ、”American Mermaids”と同時進行で開催され、大変好評でした。


TANTOTEMPO ディレクター 杉山 武毅

 

2008年12月13日 - 12月30日

第1回TANTOTEMPO pure写真展

「pure photography with +plus vol.01」

Pure Photography

第1回TANTOTEMPO pure写真展

"pure photography with +plus vol.01"

会期:2008年12月13日(土)ー12月30日(火)

参加写真家(登録順)

林 友和(兵庫県) 白崎 弘幸(北海道) taeco(東京都)

勝山 尚武(東京都) Rie Bitou(愛媛県) 木村 勝一(千葉県)

鷲見 足穂(兵庫県) Raliya Ikeda(オーストラリア) Yasuteru Kasano(和歌山県) 

山脇 慎也(大阪府) K.Matsuda(大阪府) 角田 佳子(大阪府) 

サイトーシン(奈良県) 岡田 有以(兵庫県) 池本 和弘(兵庫県) 以上15名

 

pure photography©R.Bitou

TANTOTEMPO pureに登録している15名の写真家がそれぞれ5−10点の写真を供覧、「生活空間に写真を飾る」という大テーマのもと展示を行いました。この写真展は"THE PENNY WISE"という家具店とのコラボでメインギャラリー内にリビングルームを設定。写真を飾ることが生活空間にある種の変化をもたらしてくれるということを実感していただける展示をこころがけました。プリントは販売もされ、期間中20点あまりの作品が販売されました。

 

2009年1月4日 - 1月25日

白崎 弘幸写真展

「B&W / BLUES & WHISTLES」

白崎 弘幸 写真展

B&W / BLUES & WHISTLES

会期:2009年1月4日(日)ー1月25日(日)

shirasaki shirasaki

TANTOTEMPO pureに+plus写真家としては初の写真展、白崎弘幸さんの写真展を開催しました。

 

氏の写真はモノクロ写真のダイナミズムを感じさせてくれる極めて上質なデジタル作品群です。強いコントラストが特徴で、構図やレンズの特徴を最大限に利用し、時には光彩を取り入れるなどリスクも冒しながら都会的な視点でイメージを作り上げていきます。中には北海道の冬の自然をモチーフにした白を強調したイメージなどもあり、透明感が高い作風は評価に値します。モノクロームに憧れつづけて銀塩時代から現在のデジタルまでずっとこだわって作品作りをしているのです。

 

TANTOTEMPOでは白崎弘幸写真展を"B&W / BLUES & WHISTLES"と銘打って、2009年1月4日から25日まで開催しました。B&Wはもちろんモノクロ写真のことですが、BLUES & WHISTLESはカメラを携えて都市のシーンを次々と切り取りながら闊歩する撮影者のイメージです。

 

この写真展では、特にデジタルモノクロームというカテゴリーに焦点をあて、このカテゴリーもまた写真展を展開する上で十分なクオリティーを有することを示すことができました。一方で、フィルム写真の今後の運用が大変難しくなる可能性について考えるとき、その文化的保存・支援もまた写真家やギャラリーの役割が必要だと改めて感じさせてくれました。ただ、両者を比較論で論じることにはあまり意味がないし、むしろどちらもそれぞれに果たすべき役割があると感じました。そういった意味で、デジタルモノクロームの先端を目指す写真家として白崎さんを迎えたことはTANTOTEMPOにとっても大変意義深いものだったと思っています。

 

白崎さんについて、作風についてはコントラストの強い、ストーリー性のあるイメージを現代的な視点で作品作りを継続していっていただきたいと思っています。また、カラー作品の一部もギャラリートークで紹介されましたが、これも高コントラストで透明感の高い大変インパクトのある作品でした。センスは大変高いものがありますので、今後の活動に注目していようと考えています。

 

ギャラリートークの詳細については、こちらを参照ください。

 

TANTOTEMPO ディレクター

杉山 武毅

 

2009年1月31日 - 3月1日

萩原 義弘写真展

「SNOWY」

萩原義弘写真展

"SNOWY"
2009年1月31日(土) - 3月1日(日)

 

SNOWY

萩原義弘さん

萩原さんは学生時代に体験した夕張炭鉱事故に衝撃を受け、写真家のライフワークとして一貫して炭鉱や鉱山、またそれらが消えゆく中での廃鉱などを撮影を続けている写真家です。

 

SNOWYシリーズは、萩原義弘さんが長年撮りつづけた廃鉱のシリーズの中でも、特に雪をモチーフにした極めてインパクトの強い作品群です。
人の気配のまったくないうらぶれた建物。割れた窓ガラス。朽ち果てた木製のドア。そしてそこに容赦なく降り積もる雪、雪、雪。閉ざされた場所であるはずの屋内に雪が積もっているという光景は、雪国に住まない者にとっては驚くべきものですが、一方で廃鉱の物悲しい歴史を振り返るとき、雪が廃墟を包み込んで見守っているようにも見えるのです。そこに在るものは、静寂と光であり、輝かしい炭鉱の過去へさかのぼる幻影であり、精のようにも思えるのです。およそ人の作るものは永遠に存在するものではないしいつかは消えていくものだとすると、雪は冬になると必ず降り積もる永続する自然現象として描かれていて、これらのコントラストが写真に緊張をもたらすため観客はいろいろな視点からこれらの作品に対峙することになります。TANTOTEMPOの展示では、観客が作品と語り合っている姿をしばしば見かけました。

 

このシリーズは高いアート性を有しています。完璧なまでの露出コントロール、美しい雪の質感、ストーリーを紡ぐ数々の断片がいたるところにちりばめられていて、見た者を圧倒します。光と陰、主題とモチーフがこれほど効果的に共存するイメージは多くはありません。プリントも美しく、写真作家としての技術も大変高いものがあります。日本各地の廃鉱を歩き、危険を冒して撮影する萩原氏の努力と勇気と、そしてなにより継続のたまものです。

 

作品はお買い上げいただくことが可能です。プリントを手に取ってご覧になりたい場合はTANTOTEMPOスタッフにお申し付けください。

TANTOTEMPOディレクター 杉山武毅

 

2009年3月7日 - 3月22日

「増殖する春」写真展 - 一般参加型写真展 -

「増殖する春」写真展

2009年3月7日(土) - 3月22日(日)

TANTOTEMPOでは、「春」をテーマとする参加型写真展を開催しました。不安定で不確実な現代のご時世だからこそ鮮やかな「春」を増殖させる、というコンセプトを描き作品を募集しました。

写真展開催中も「春」のイメージが増えていく、というのがこの写真展のアイデアだったのですが、集まってくださった写真家のみなさんがちゃんとこのコンセプトに呼応し、時間差で作品を届けてくださったため、本当に日々作品が増えていくという大変楽しい写真展となりました。

 

「春」の写真をお寄せくださった方、増殖に貢献いただいた方にささやかなプレゼントを贈りました。

期間中、来廊者も多く大変な盛り上がりをみせ写真展は終了しました。

ご参加くださった写真家のみなさま、本当にありがとうございました。

 

1位 森田さま(東京都)
2位 森脇さま(大阪府)
3位 逸見さま(愛知県)
4位 三上さま(京都府)
5位 火置さま(大阪府)
6位 石原さま(兵庫県)
7位 松尾さま(兵庫県)
入選(順不同) 飯塚さま(兵庫県)、橋本さま(兵庫県)、山口さま(兵庫県)、木下さま(兵庫県)、長谷さま(兵庫県)、鳥居さま(京都府)、小椋さま(兵庫県)、三原さま(兵庫県)、川口さま(兵庫県)、牧野さま(兵庫県)

 

Spring   

 

 

2009年3月28日 - 5月5日

田中 亜紀写真展

「DAZZLE -bright as the sun -」

田中亜紀写真展

"DAZZLE" - bright as the sun -
2009年3月28日(土) - 5月5日(祝) 

SNOWY

 

2009年5月9日 - 6月7日

TANTOTEMPO1周年記念

コレクション展と5つの写真イベント

TANTOTEMPO設立1周年

コレクション展と5つのイベント
2009年5月9日(土) - 6月7日(日)

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TANTOTEMPOも多くの来廊者の皆さまのおかげで1周年を迎えることができました。この1年間で6つの企画展と1つのグループ展、いくつかのイベントを開催して参りました。また、TANTOTEMPOを応援してくださる多くの方々に支えられ、なんとか無事1周年を迎えることができました。

 

神戸を中心とした関西一円と、広く中国、四国、また関東や中部圏からも数多くの来廊者が訪れてくださいました。優れた作品をもつ写真家のみなさまにも支えられた一年だったと思います。この場をお借りして改めて感謝いたします。

 

特に今回のイベントでは、第34回木村伊兵衛写真賞受賞写真家、浅田政志さんを神戸に迎え「浅田政志トークショー」を開催しました。新型インフルエンザの神戸発生という事態を受けて、TANTOTEMPO ではこのイベントの開催をずいぶんと悩みましたが、結果として開催、大変大きな反響を呼びました。次々と紹介される写真集「浅田家」のスライドショー。その作品ひとつひとつにまつわるエピソードが紹介され、開場はしばしば爆笑の渦に。トークショー後の写真集販売・サイン会では、浅田さんは小憎らしい演出で開場を盛り上げてくださいました。

 

5月16日に開催された甲南女子大学教授馬場伸彦さんの講演会は、写真論を一般にわかりやすく展開されました。特に印象的だったのは、日本の写真の歴史からヨーロッパの写真文化の変遷まで、貴重なダゲレオタイプの実物もお持ちいただいてのトークでした。

 

5月30日にはデジタル写真のワークショップを開催しました。参加者の作品をプリントして、デジタル写真の幅広い表現力についておわかりいただいたと思います。

asada masashiMasashi Asada

 

 

2009年5月9日 - 6月7日

ふせ直樹写真展

「DOORS - 美しい国へ」

ふせ直樹写真展「DOORS - 美しい国へ -」

2009年6月13日(土) - 7月5日(日)

fuse fuse

アサヒカメラ編集部に見いだされ衝撃的なデビューを飾った神戸出身の写真家、ふせ直樹。

全国を放浪し、各地で祭りや伝統祭事、舞台などを撮影するうちに写真の虜になる。これまで経験したことのない躍動感あふれる美しい日本を発見したふせ直樹は、都会で張り詰めた生活を送る人たちの中にもふるさとに帰り祭りに参加する人がいること、それらの人々をいつも暖かく受け入れる故郷の人たちがいることを知る。すべてが形骸化する日本にあって、美しい伝統を守り続ける確かなこころ。生き生きと踊るあらゆる世代の人々を撮りながら、ふせ直樹はそこに決して閉じてはならない扉が見えてくるという。その扉は、強い日本と行き場を失いつつあるか弱い日本、大都市と里山、過去と未来、自己と他者、実在と不在、さまざまなはざまに開いている。ふせ直樹はこれらの扉のそばからカメラを向け、それぞれの世界を切り取っていく。扉を自由に行き来し撮影を続けるうちに、ふせ直樹は自分が日本人であること、この世界に産み落とされ、この熟れた世紀に生きることを受け入れたのだ。"DOORS” 美しいダイナミックな日本に出会うことのできる扉。

 

ふせさんの作品世界やテーマ、コンセプトは、実は「お祭り」ではないことはご覧になった方にはおわかりいただけたと思います。「お祭り」は彼のフットワークがもたらすモチーフの一つにすぎないのです。彼の作品は、じつは現代の日本の深い部分に巣食う他者に対する無関心や厭世観、個の社会への不参加を告発する視線でもあるし、閉塞する日本の社会への応援歌でもあるのだと思います。彼の視線の先には常にひとがいて、その人々はそれぞれにもがいてはいるけれど、決して暗いものばかりが社会を支配しているのではなく、伝統に基づいた強いこころが確かにまだ日本にはあるのだというメッセージだと思います。「人は塵になって土に返っていく」という彼が日頃考えていること、今生きている刹那を大切にしなければあまりにも短いひととして生きる時間。こんな考えを込めて、「お祭り」で最高潮に達した人々の狂ったように踊っているさまを切り取っている、そんな写真なのです。

ふせさんとの出会いは、僕たちにとっても鮮烈でした。お金もない、暮らしの本拠がない、プリントしたりカメラを新調することもできない若者が、ある日写真をコピー用紙にプリントしてあるカメラ系雑誌社に持ち込んだところから一連のストーリーが始まりました。あらゆるギャラリー、出版社に冷たくあしらわれた後のことです。独特の風貌、またコピー用紙などを持ち込むなど、普通には考えられないことも、おそらく反発もあったのだろうと想像できます。雑誌の編集者はこの写真家のイメージを見て驚いたといいます。イメージの質感やコンセプト重視の写真家があふれる日本に、まだこんな素直な写真家がいたのか!と小躍りした様子を直接僕たちの前で話してくださいました。結局、彼の写真はアサヒカメラ巻頭ポートフォリオに掲載され、母校(一般大学)での展覧会、そしてTANTOTEMPOでの写真展につながっていったのです。僕が彼の作品を取り上げようと思った理由も、基本的にこの編集者と同じ考えからです。ずっしりと重いコピー用紙のポートフォリオをひもときながら、がつんと頭を後ろから殴られたような衝撃を受けたのです。イメージは粗雑ですが、アイデアはとてもパワフルで、もっと写真を眺めたいという衝動に駆られました。

ところが準備がとても大変でした。タイトルやコンセプトが決まったのは早い段階でしたが、2−3000枚のイメージを眺めて構成を考えても、彼の特徴を提示し得る写真展のアイデアが思い浮かびません。「祭り」は写真展の中心的なモチーフに使うことは決まっていましたが、撮影されたカットの他のモチーフがバラバラで、あるアイデアでまとまりを作るのが難しそうでした。一つには、そもそも古いデジタルカメラで撮影されたこれらの写真は、展示に耐え得る解像度も階調も持ち合わせていないし、ノイズだらけだったのです。僕は頭を抱えてしまいました。

しかし、よく考えてみると、これらの写真はレタッチで無理に整えるよりそのまま展示する方がいいのではないか、数を限定させてしまうよりできるだけたくさんの写真を提示する方がいいのではないか、と最終的な展示のアイデアが決まりました。写真展開催4日前のことです。

ふせさんが活躍できるフィールドのことを考えています。ギャラリーとして彼を応援する立場から、彼が今後どのような写真活動を行っていくのか注目していこうと思っています。素直さはこのままに、イメージの質は高めて、しばらくは放浪を続けるのだろうと思います。鋭い視線で日本の社会を見る姿勢を持ち続けることができれば、彼は間違いなく日本の写真界に必要とされる写真家になるものと確信しています。13枚ものイメージを買い上げてくださったのは、彼への応援に他なりません。

 

ご本人も写真展が終わってほっとしていました。満足感が漂い、意欲的な気持ちが表情から読み取れました。厳しいとは思いますが今後のご活躍を願ってやみません。

TANTOTEMPO 杉山武毅

 

2009年7月11日 - 8月16日

菊地和歌子写真展

「echoes - 雪深き山の木霊」

菊池和歌子写真展「echoes - 雪深き山の木霊

2009年7月11日(土) - 8月16日(日)

 

kikuchi kikuchi

 

kikuchi kikuchi

「菊地和歌子の白」と言ってもいいほど、菊池和歌子は徹底して白の表現においてこだわりを見せる。厳しい冬の北海道・旭岳での撮影では、豊かなアイデアをもって大自然に挑んでいるのが伝わってくる。光が雪面のわずかな起伏を浮き立たせる瞬間や、木立やあしあと、ダイヤモンドダストなど、さまざまなモチーフを有効に使いながら白を引き立てていくのだ。雪山にたたずんでいると、どこからともなく声が聞こえいつしか木霊に包まれることがあるという。幼少時を過ごした地の雪の景色への憧憬が木霊と重なって、菊地の白にいのちを吹き込んでいる。

 

c-type print 28点

 

2009年8月22日 - 9月20日

やさしいモノクローム写真展

銀塩写真の表現力-陰山光雅、福山えみ、山脇慎也、角田佳子-

グループ展「やさしいモノクローム - 銀塩写真の表現力

2009年8月22日(土) - 9月20日(日)

参加写真家:陰山光雅、福山えみ、山脇慎也、角田佳子

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写真を眺めているとどうしてこんなにせつなくなるのだろう。銀塩写真はどこまでやさしくなれるのだろう。

TANTOTEMPOでは、モノクロ銀塩写真がある種の空気感、雰囲気、気分などといった要素を表現し得るという点に着目し、特にやさしい、柔らかい、穏やかな表現をしている写真をセレクトし展示しました。銀塩写真の普及・保存に熱心に取り組まれてきた陰山光雅さんを中心に、東京から日常の風景の中からほっとする光景を切り取って表現される福山えみさん、ある美術家夫妻の美術活動の撮影を通して人間のなかにある本来のやさしさを表現している神戸の写真家・山脇慎也さん、光と陰が醸し出す穏やかなトーンをもとに旅の写真をまとめた大阪の角田佳子さん、これら4名のグループ展でした。

陰山さんの作品のみ力強い作品とやさしい作品を2系列で展示し、他の皆さんはこの写真展のテーマに沿った表現をされている作品をセレクトしました。

8月30日(日)午後4時から、写真家全員がそろってのギャラリートークを開催しました。銀塩写真の今後もふまえ、これら銀塩モノクロームの表現力、テーマやコンセプトとしてどのような取り組みによって気分や空気感を表現できるようになるのか、銀塩写真を守るということがどのようなことなのか、などが話し合われ、写真家それぞれの体験から写真活動にまつわる面白いエピソードが紹介されました。銀塩写真を巡るグループ展はTANTOTEMPOでも初めての試みでしたが、おおむねいい評価が多かったと思います。一方で、やはり予想通り「やさしい」というタイトル/コンセプトに合致しない写真もあり、受け取り方もそれぞれ異なるため、コンセプトの解釈において混乱もあったかもしれません。これも銀塩写真の面白いところなのですが、ギャラリーとしては少し説明っぽく強引にすぎたかもしれません。

陰山光雅さんとの出会いは、TANTOTEMPO開設当初にご自身の写真集やプリントをお送りいただいたところから始まります。TANTOTEMPOの開設を応援くださってのことだと思います。常に銀塩写真の保存について雑誌などのインタビューにお答えになっている写真に対する姿勢と、決して「やさしい」訳ではないけれど日本という国の美や断層をえぐり出している作風には共感を覚えるところがあり、今回の写真展の中心にお迎えすることにしました。プリントのクオリティーが高く、コンセプトがしっかりしているため、表現のぶれがありません。

福山さんは東京で既にご活躍の写真家ですが、コンセプトが大変面白く「覗き見る他者のテリトリー」と「自己」との関係性を表現されているのだと思います。自己をアート表現で表すことの難しさは写真界に限らずどの世界も同様ですが、福山さんの写真は眺めていると巧みに自己の存在を表現していることに気づかされます。

山脇さんは題材にある美術家を選び、その界隈を丁寧に写し込むことで人物像をうまく浮かび上がらせる手法だと思います。作家と美術家の関係性がとても柔らかな光を挟んで構築されており、それぞれがある種の信頼関係で結ばれていることがわかるため、観たものは安心感を抱くのだと思います。

角田さんは今回のグループ展の参加者の中では最も写真の経験が少ない写真家でした。ちょうど1年前から関わりがあり写真を拝見していますが、テーマやコンセプトといった写真表現の中心点、プリント技術には著しい成長が見て取れます。写真を撮ることを楽しんでいる時代がそろそろ終わり、今後は表現の幅や構成、そしてやはりテーマを描いていく必要があると思います。

TANTOTEMPO

杉山武毅

 

 

2009年9月26日-11月1日

西山 武志写真展

「REHABILITATION - いつか元気になるその日のために」

西山武志写真展「REHABIITATION - いつか元気になるその日のために

2009年9月26日(土) - 11月1日(日)

ギャラリートーク:10月17日(土)

nishiyama

 

nishiyama

 

nishiyama nishiyama


生きていると何かと挫折を味わうこともある。けがをしたり、大失恋をしたり、すべてが順風満帆というわけにはいかない。何もかもがうまくいかなくて涙がこぼれるほど悲しくても、ひとは先に進まなくてはならない。

挫折の中から、少しずつ頭を上げて周りを眺めてみる。今まで気がつかなかった何気ない風景が身にしみる。これまでは見向きもしなかったのに、意外と美しいものが身近にあることにある日気がつく。ゼロからの再出発。一つ一つ積み上げる毎日がREHABILITATION。
西山武志がたどるリハビリの毎日。それは誰もが挫折から立ち上がるとき感じることと同じ。胸がチクチク痛んでも、骨がきしむ音がしても、ひとは一所にとどまることはできない。
いつか元気になるその日のために、今日もREHABILITATIONは続くのだ。

REHABILITATIONをテーマに、日頃見過ごしていた風景を、挫折から復活までの時間軸上で表現する写真展となる。完璧なイメージを追求する西山氏にあって、今回の写真展は原点回帰と位置づけ、身近な風景の中からいっさいの技巧を排除し撮影した作品を展示する。写真展の構成の中で、挫折から復活までを、まるで日記をめくるように展示するのが特徴である。

TANTOTEMPOでは西山武志氏のイメージの中から厳選した30点を展示しました。

カラー作品
デジタルプリント 30作品

 

2009年11月7日-12月6日

笠野泰照写真展

「One Day -Melody in New York-」

笠野泰照写真展「One Day - Melody in New York -

2009年11月7日(土) - 12月6日(日)

ギャラリートーク:調整中

kasano

笠野泰照の作品はさわやかだ。清々しく感じられるこれらの作品は、2つに理由で優れている。
ひとつは、彼のカメラワークが極めて実直であること、そして優れた暗室ワークが作品のクオリティを高めていること。

笠野は、写真の物語性を紡ぐのに必要なすべてのセンスをもっている。エキサイティングなわけでも、パズルのような謎掛けがあるわけでもないが、彼の作品はどれも正直で飾ることがない。普通に視線を投げかけて撮影をしているだけに見える彼の作品世界には、よく見るとウィットやユーモア、抑揚やリズムなどしゃれた仕掛けが随所に見られ、まるでメロディーが流れ出てくるかのように見たものを楽しませてくれる。正直なカメラがとらえたスナップは、”今”を写すことにおいて極めて実直なのだ。また、写真家の力量は、こと銀塩写真に限っていえばいかにダークルームでの活動が優れているかにかかっている。この点でも笠野の作品作りに対する姿勢は一貫している。写真の本場で学んだ理論と技術を十分に生かしていると言える。

今回の写真展展示作品は、ニューヨーク滞在時に撮影したスナップ写真が中心だ。時間をとめて表現する写真表現にあって、笠野作品は極めてオーソドックスな手法で”今”を切り取っている。彼の作品には必ずと言っていいほどカメラを向けた理由があり、それは若き写真家がその瞬間を留めておきたいと願った風景なのだ。登場する人物や対象は特別なものではないのだが、それらがどのようにその瞬間に介在しているのか、そこにたたずんでいる理由を写真家独特のユーモアのセンスをもって表現している。その点で観客に清々しい印象を与える。

 

 

2009年12月12日-12月27日

TANTOTEMPO pure写真展

「pure photography +plus vol.2」

TANTOTEMPO pure写真展

"pure photography +plus vol.2"

2009年12月12日(土) - 12月27日(日)

pure

 

coju©Coju

今年も12月はTANTOTEMPO pure写真展Vol.2と題して、若手写真家の写真展を開催しました。

ギャラリーをリビングルームに見立てて写真を展示する今回の写真展、昨年同様たくさんの作品が集まり、大変好評でした。

お求めやすい価格で作品をお買い上げいただけたこの写真展。写真展期間中9作家、延べ36作品が販売されました。

 

ほとんどの作品は写真展終了後も引き続き販売されます。ぜひご連絡の上ギャラリーにお越しください。

 

参加写真家:

サイトーシン+、笠野泰照+、白崎弘幸+、Coju+、牛久保賢二、芦田梨津子、沖本英之、宮西範直

(以上壁面展示)

加藤ゆか+、岡田有以、火置こう(特別参加)、鷲見足穂(特別参加)、馬場伸彦(特別参加)

(以上ポートフォリオ展示)(+は+plus扱い写真家)

 

 

2010年1月9日-1月31日

アマノ雅広写真展

「87th & Lexington , New York -The viewpoint from A Window / Snow」

アマノ雅広写真展「87th & Lexington - The Viewpoint From A Window / Snow」

2010年1月9日(土) - 1月31日(日)

coju

 

amano©Masahiro Amano

窓からの光景に表現を求める写真家、アマノ雅広氏。視覚にとっての主題である実像と、実像とは全く異なった世界である鏡像としての窓に映り込む光景とのストレスを表現の手段としている。
87th & Lexingtonのシリーズは、厳冬のニューヨークのとある交差点で撮影された一連の作品群だ。スターバックスカフェの窓際の席から撮影された一連の作品は、交差点の一点を常に狙っているいわゆる定点観測の手法で撮影されている。通りを慌ただしく行き交う人々、乗用車やトラック、動物までもが登場し、寒々しいなかにも主題として描かれているのはニューヨークの日常である。しかし、通りとカフェの中とを隔てる境界としての「窓」が、登場人物や普段通りの光景に緊張感を生み出していて大変興味深い。また窓の内側の光景が映り込んでいるイメージもあり、「窓」の作り出す2つの世界の描出が絶妙と言える。
TANTOTEMPOでは、アマノ雅広氏の作品28点を展示した。

 

フィルム作品/デジタルピグメントプリント 28点

 

2010年1月30日(土)午後5時からアマノ雅広写真展ギャラリートークを開催した。

 

 

2010年2月6日-3月21日

Meg Birnbaum写真展

「plastic / fantastic」

Meg Birnbaum写真展「plastic / fantastic - Meg's photography of two "plastic" series-」

2010年2月6日(土) - 3月21日(日)

birnbaum

 

birnbaum

 

birnbaumⓒMeg Birnbaum

アメリカ東部の農業振興フェアでの2年間の撮影を通して、アメリカの農業活動の純粋さと現実にふれ、曖昧なバランスの上に成り立っているアメリカ農民の浮遊感をプラスティックレンズのトイカメラで表現した"Corn Dogs and Blue Ribbons"のシリーズを中心に、8月という月をテーマに、水、友人、太陽をモチーフとしてトイカメラで撮影した”Daylight Savings”のシリーズを加え展示する。

Meg Birnbaumの作品は、物静かな幻想的なモノクロームのイメージが主たる表現である。プラスティックレンズのトイカメラで撮影されたこれらの作品は、特に農業振興フェアを撮影したシリーズにおいてフェアに関わる人々の様々な思惑、動物と子供たちの関わりを柔らかく包含しており、牧歌的で美しい。"Corn Dogs and Blue Ribbons"のCorn Dogsとはこうした農業振興フェアでよく提供されているいわゆる屋台の食べ物、フライドッグのことである。農業振興とはいいながら結局はあらゆるイベントにおいて子供からでさえ金銭を徴収することに興ざめな作家と、動物や自然の恵みに触れることで癒される作家が同居している心情を、Blue Ribbon賞という農業活動の最高賞にちなんで皮肉を込めて呼んでいるのである。また、もう一つのシリーズ"Daylight Savings"は、8月の休みの一日友人や家族と過ごした小さな体験の物語である。美しい水辺の自然あふれる環境の中、太陽と水と子供たち、友人が丁寧に描かれていく。文字通り、陽光を蓄えて活力を取り戻すという作家の気分が端的に示されていて美しい。

 

なお、Meg Birnbaum氏はTANTOTEMPOの招請により来日し、神戸を中心に関西一円を旅した。3月13日にはトークショーに登場、多くの写真ファンに囲まれ自らの写真世界、写真家としてどのような主題を描くのか、写真家として必要な資質について語ってくれた。

 

フィルム作品/デジタルピグメントプリント 24点 銀塩 4点 作品販売あり

なお、写真は15inch正方のイメージサイズの銀塩写真が¥59,400からと大変お買い得。期間中10点が販売された。

 

写真展終了後も取り扱いがありますので、ぜひお問い合わせください。

 

個別ページはこちら。

 

2010年3月27日-4月18日

nomoto piropiro写真展

「into the silent land / kobe」

nomoto piropiro写真展「into the silent land / kobe」

2010年3月27日(土) - 4月18日(日)

piropiro

 

piropiro piropiroⓒnomoto piropiro

2008年のPHaT PHOTO主催関西御苗場でdigmeout賞を受賞したnomoto piropiro氏の写真展を開催しました。

digmeoutとは在阪のFM局であるFM802が運営する若手アーティスト発掘の枠組みで、見いだされたアーティストは関西のみならず全国で活躍しています。nomoto piropiro氏はそのイメージのオリジナリティーの高さから新しい表現として発掘されました。

nomoto piropiro氏の写真は、デジタルカメラのホワイトバランスを電気的に極端に偏向させ赤外線フィルタを通して撮影することで得られる静かで冷たい表現です。"into the silent land"のタイトル通り、これほどまで静かな世界はないのではないかと思えるほど冷徹な静寂に包まれます。

なお、この写真展は大阪の現代アートギャラリーである帝塚山画廊が大阪・南堀江に移設後のオープニング企画"into the silent land / osaka"と連動し共同企画で開催されました。異なったカテゴリー、異なった都市、異なった構成の同一写真家の写真展が同時期に開催されるという面白い仕組みで展開され、期間中双方のギャラリーの相互中継がなされ、大変盛り上がりました。

 

また、4月17日にはギャラリートークが開催されました。digmeoutの谷口プロデューサ、雑誌PHaT PHOTO編集部の牛島氏が私人として、また帝塚山画廊の松尾氏がpiropiroさんの写真世界について語ってくださいました。

 

デジタル作品/デジタルピグメントプリント 25点 アクリル/アルポリック作品

 

2010年5月8日-6月13日

井本礼子写真展

「DREAMSCAPES」

TANTOTEMPO開設2周年

井本 礼子写真展「Dreamscapes -意識と無意識の視覚的螺旋-

2010年5月8日(土) - 6月13日(日)

Reiko Imoto

 

Reiko ImotoⓒReiko Imoto

神戸出身、ベルギー在住の写真家、井本礼子さん。TANTOTEMPOは開設2周年を記念する写真展を井本礼子さんに依頼した。これは2008年にパリフォト会場でお会いした時から構想にあったこと。井本さんの表現は独特で、手法とテーマが見事に一致して確固たる世界観を呈示していることが高く評価できる。

 

彼女の作品は、実直な性格がまさにそうさせるかのように、品格を作品に織り込んでいくように紡がれている。どの作品も、モチーフは日常の風景だが、撮影の段階でちょっとした作為によってイメージを故意にゆがめている。それが独特の雰囲気を醸し出すのだ。記憶にまつわる意識、無意識の作用とも言われる夢という視覚的体験を、独特の遠近法、視覚効果の中に置き、それが夢らしい世界であることをうまく伝えているといえよう。

 

写真展のギャラリートークを5月29日に開催した。井本作品がスライドショーにて紹介され、友人である音楽家の手による音楽にのせて映像としていくつものシリーズが紹介された。特に、カメラを手にしてすぐに撮影したという初期の作品には優れた作品があり、井本さんの作品の構成力はこのあたりに起源があることがよくわかった。また、未来にわたって制作されるシリーズとしての新しい作品も紹介された。いずれも大変印象的なシリーズ、今後の活躍が楽しみだ。

 

写真展全体を見ると、驚くべき集客力であった。ほとんど欠かさずに在廊し自ら率先して接客するなど、プロフェッショナルとしての身のこなしがあり、多くの来廊者が感銘を受けていた。その結果というべきか、多くの作品が販売され、用意した写真集も早々と売り切れるなど、TANTOTEMPOにとっても大変高く評価のできる写真展となった。

 

この展覧会では、井本礼子氏の代表作のうち「夢」に関わる2シリーズ”” Dreamscapes” と“Dreams of the Amnesiac”から構成、展示した。

 

銀塩 三連写真作品12点 単写真作品16点

詳細は写真家個別ページへ。

 

2010年6月19日-7月18日

Daniel Machado写真展

「Miguelete Jail House」

Daniel Machado写真展「Miguelete Jail House - ウルグアイの光と影

6月19日(土) - 7月18日(日)

machado

machadomachadoⓒDaniel Machado

ダニエル・マチャド氏はウルグアイ、モンテビデオ生まれの写真家だ。ウルグアイにて建築学、コンピュータグラフィックを学び、後に写真家となる。ウルグアイ政府により閉鎖された刑務所の記録写真の修復を依頼され、今回の写真展シリーズ"Miguelete Jail House"が誕生する。この写真はノスタルジーを伝える廃墟写真ではない、とマチャド氏は言う。ウルグアイという国家がたどった国の歴史の残影なのだ、と。かつて美しく豊かだったウルグアイが次第に光を失い、2002年の経済危機を経て荒廃してしまったしまった歴史そのものなのだ。すべての監房が独房だったラグジュアリーな時代は失われ、打ち捨てられたかのような古い建物だけが残っている。陽光が崩れかけた刑務所に差し込み美しい陰影を描いているさまは、観たもののこころにどのように響くのだろうか。

 

写真展は、修復された記録写真であるモノクロの写真とカラーで撮影された現在の刑務所を写す写真と、2つのボディーで構成されている。特にモノクロの写真を見ると如何にこの刑務所が整備されたものかがうかがい知れる。

ギャラリートークは7月17日午後5時から開催され、ウルグアイについて、Machado氏の「病院」シリーズをはじめとする別のシリーズや、「幽閉する男」「Tango」のシリーズがオリジナルプリントで紹介された。

 

Machado氏は現在スペインでも写真活動を行っており、今後の活躍が期待されている。

 

デジタル写真/ラムダプリント

 

詳細は写真家個別ページへ。

 

2010年7月24日-8月22日

Carlos Jurado写真展

「Waves of Silence」

Carlos Jurado写真展「Waves of Silence」

2010年7月24日(土) - 8月22日(日)

carlosjurado

carlosjuradoⓒCarlos Jurado

カルロス・フラド氏は幼少時から音楽をはじめとする芸術活動に包まれて暮らしていたという。特に音楽については、楽譜に語られる様々な楽器の調和が自身の精神の発達に及ぼした影響がとても大きかったと語っている。氏は音楽大学に入学し、音楽がもつ様々な要素、つまり理論や情熱、精神の根底に流れるアートへのあこがれについて学んだ。音楽が包含するさまざまな情熱は、いつしか写真という視覚体験へとつながり、イメージの中に音が奏でられるような交響詩を描くことができると実感する。実際、カルロスの作品には絶対的な静寂とその静寂の中から立ち上がる主題、主題を引き立てる展開が見て取れる。静寂にも抑揚があり波があることを示しているとも言える。夕方から明け方の夜間を中心とした長時間露光で得られる非常に静かな美しいイメージをTANTOTEMPOで展示した。

 

7月25日にはトークショーが開催され、カルロスが自らスライドショーにて自らの作品やアーティストとしての写真に関連する考え方などを紹介、多くの来廊者の方が聞き入っていた。

 

フィルム作品/デジタルプリント 32作品 

 

  • 2009-02-12 TANTOTEMPO pureの新規募集を開始しました。仕様の改訂を行いました。
  • 2008-09-08 TANTOTEMPO pure参加写真家の作品を公開しました。こちらからご覧いただけます。
  • 2008-07-29 8月からレイトショーを開始します。8月は8日(金)、29日(金)です。詳しくはこちら
  • 2008-07-09 現在、次期企画展の準備中です。pure作品の展示、ライブラリーカフェをお楽しみください。
  • 2008-06-28 TANTOTEMPO pure 仕様書を公開しました。ここからダウンロードしてください。