GALLERY TANTO TEMPO | 香港フォトブックフェアに参加しました
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香港フォトブックフェアに参加しました

香港フォトブックフェアに参加しました

3月23日から25日の3日間、香港フォトブックフェアに参加してきました。

 

うたかた堂としては初の海外フェア参加でしたが、僕としてはGallery TANTO TEMPOに参加されている写真家支援、そして六甲山国際写真祭の作家や写真プロフェッショナル探しという目的も兼ねての参加となりました。

 

世界最高峰の現代アートフェアであるART BASELの開催期間と重ねてのイベント。今年が2年目の若いイベントでしたが、写真に関連する国内、海外の、特に写真集に特化したフェアであったこともあり、僕個人としては面白いつながりができ、楽しく過ごすことができたと思います。国内のアートブック、写真集の販売が海外での売り上げに比べると難しい印象を持っていたのですが、フェアに参加する意味をポジティブに考えるなら、やはり海外のマーケットに対してどのように訴えかけていくのかというのはとても大切なアプローチだと感じました。特に、うたかた堂のような、コンテンツ自体が「有名か無名かは問わない」「装丁などに奇をてらった制作をしない」グラスルーツな出版社が参加することにどのような評価が得られるのか、というのは個人的にもっとも興味があったポイントでしたが、それはある意味で期待を裏切られた結果となりました。世界を照準に著名写真家の写真集コンテンツをそろえる強い出版社を横目に、僕たちは質素ではあるけれど独自の視点で社会を捉えてのコンテンツを提示するわけですが、それはそれでマーケットの反応は確かにあったと思います。昨年参加していないので単純には書けませんが、写真集に限っても参加費、渡航滞在費程度は出る結果となっているようで、一応安堵する結果となりました。さらに、わざわざ香港まで参加した作家のプリントがNYのコレクターに売れたことも大きな収穫でした。

 

六甲山国際写真祭の宣伝、アーティスト探し、写真専門家探しはいつものように順調でした。中国本土、香港、台湾の出版社たちとは積極的にコミュニケーションをとり、おそらく8月の写真祭にその中の作家やディレクターたちを招くことができると思います。僕としてはかれらの持っている写真家につながり、彼らとしては日本の写真家とつながりたいというギブアンドテイクが成り立つのは、こういうイベントだからこそ。そうやって彼らとつながりを作っていくことが、六甲山国際写真祭などの役割であることは間違いありません。

 

たとえば、ある出版社の参加者たちと夕食を食べていた時、そのテーブルの隣にたまたま座って夕食を食べていた方がART BASELの出展者だったりして、ひょっとするとこちらの参加者のなかの作家のひとりが将来ART BASELに出展することになるかもしれない。そのような状況が生まれるのはまさにこういうイベントを介してであることは間違いないのです。アート産業というのは良くも悪くもパワーの産物であり、そのパワーは基本的には西洋資本が握っています。草の根アートが地べたから這い上がるのに適切なステップなどは国内にはなく、あってもその影響力はまだ微弱です。要するに、どうにかして国内で目立ちながら、パワーの源を探し当てて接触するしか方法はないのです。六甲山国際写真祭のような写真祭でも、レビュワーたちがパワーの足元には通じているわけで、それこそが写真への参加の質を左右する大きな要素となりえます。つまり、写真で優れた活動を展開したいと考えている作家たち、自分の作品がどのように評価されるのかを知りたい作家たちは、おのず海外のフェアやイベントに繰り出して自らの努力でパワーと繋がっていく必要があるのです。野望がありながら国内にとどまっていては、そもそもパワーを意識して作品を作っている人たちに何周も置き去りにされてしまうでしょう。

 

そういうことを考えながら3日間の日程を終えて帰国しました。

 

 

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