MIRAGE – Private Collection of Gallery TANTO TEMPOはじまりました
日本では写真プリント作品が売れない。 これはまぎれもない真実です。ただ、欧米だったら売れて......
写真が素晴らしいものであるのは、世界中の写真愛好家がSNSなどを使って無数の写真を公開していることからも明らかです。
このBlogでは写真に関すること、社会や暮らしの中の写真のストーリーに焦点を当てて書いていきます。ギャラリーの活動についても。
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2016年11月19日(土)から12月4日(日)にかけて、Gallery TANTO TE......
Ruben Salgado Escudero氏が写真展のオープニングに来日します。 5月7......
ギャラリーディレクターの杉山がカンボジアの写真の枠組み、Angkor Photo Festival 2015のレビュワーに任命されました。12月に現地に参加します。
ギャラリーディレクターの杉山がアメリカの写真の枠組み、Photo Lucida Critical Mass 2015の審査員に任命されました。
ギャラリー CEOの山田が関西御苗場 2015のレビュワーに任命されました。9月に現地に参加します。
CUPS OF COFFEE WITH ARTISTS IN A YEAR
PRINT COLLECTION AFTER ESTABLISHMENT
SATISFIED CLIENTS
MEETING PHOTOGRAPHERS IN A YEAR
「写真の現在」とは、世界の今をいい表すよい方法と言えます。今、世界は平和と安定を望まない人はいないのに、どんどん不安定で曖昧な方向に動こうとしています。国や個といった単位がくずれ、未成熟のイデオロギーが独り歩きをし始めていて、今後ますますその傾向は強くなっていくでしょう。そういう時代に世界の現在をよく表出しているのが写真であり、アートであれジャーナリズムであれ、写真こそが最も注目されるメディアの一端を担っているのです。
写真を読むことはさほど難しいことではありません。写真には美を問いかけるアートの写真と、紛争や事件の真実を私たちに届けてくれるジャーナリズム(記録)の領域の写真があります。いずれも、ある出来事、ある風景が私たちの暮らす社会においてどのようなストーリーを含んでいるのかを映し出します。写真を見るとき、語られるストーリーが強ければそれはいい写真です。語らえるストーリーが弱ければ、いくら美しさを持っていても優れた写真とは言えません。私たちはそんなストーリーテリングな写真を探しているのです。
写真は、他の多くのアートに比べると価格も低く、その価値が低いと思われがちです。写真がいくらでも複製可能なものだからです。しかし、一枚のネガやデータから制作するプリント数を限定することで、私たちはその価値を保っています。エディションは、小さな作品で10枚、20枚、大きな作品で3枚、5枚と限定されて制作されています。ギャラリーなどの展覧会でエディション付きの作品を見かけたら、3/15などと書かれているのを確かめてみるのも一興です。数字が大きいと売れている作品だし、小さいとまだ誰にも届けられていない作品だということです。皆さんもせひコレクターになって優れた作品をお求めになってみてください。
日本では、写真産業の活発な資金投入のお陰でその資金にたどり着くのが写真家の一つの目標となります。カメラメーカーが開催するコンクールや自社ギャラリーでの展示などがこれに該当します。世界を見渡すと、このような産業ベースの写真活動とは異なる優れたイベントが数多く開催されています。そしてそのようなイベントにたくさんのギャラリーや専門家がレビューにやってきて、写真家に多くのチャンスを与えています。アート系のイベントからドキュメンタリー、ジャーナリスティックなものまで、非常に多くの機会と資金、人が優れた写真アートを守っているのです。
Gallery TANTO TEMPOのスタッフを紹介します。
2006年、アパレルからアートに華麗に転身。2008年の開設以来、ギャラリーの屋台骨を支えています。Gallery TANTO TEMPO代表。写真コレクター
2008年よりギャラリーディレクターに就任。最近は世界的なフォトレビューイベントのレビュワーや審査員に選出されるなど、活動を高めている。公立病院医師
現在はインターンとしてギャラリー勤務。ゆくゆくはギャラリー内にデザインオフィスを開設する予定
写真は今、ここ日本で、その作り手と受け手のバランスがとても偏っています。
活況のカメラ産業を土台に、写真を撮影する人たちが驚くべき数にまで増えている一方で、写真作品を買う受け手になる人や資金は欧米ほど豊かではありません。これには様々な理由がありますが、まず挙げられるのが西洋美学を礎としたアートの価値について、日本人が無知であるということがあります。また、一般的な消費の構造の中にアート作品を当てはめる時、アート作品が一般的な商品に比べて魅力に欠けるという現実が見えてきます。
アートの受け手を増やすには、作り手が努力をしてすぐれた作品を作るだけではなく、一般社会にアートの魅力を伝えていく必要があります。Gallery TANTO TEMPOでは、単に美しいという理由だけで作品を提示するのではなく、社会に対してメッセージ性の強い作品を届けることで、受け手がアートに興味を持つようなプログラムを作ってきました。また、アメリカやヨーロッパ、アジアの写真祭やレビューを体験することで、この時代においてどのような作家像、作品が求められているのかを研究することで、作り手のチャンスを広げる活動を行っています。
FacebookやTwitterといったSNSでも情報の発信をしています。また、過去のギャラリートークや海外のイベント参加の様子をVimeoなどで紹介することがあります。
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