GALLERY TANTO TEMPO | Mirage
Photography Gallery Based in Kobe JAPAN
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TANTO TEMO Days

MIRAGE – Private Collection of Gallery TANTO TEMPOはじまりました

日本では写真プリント作品が売れない。

これはまぎれもない真実です。ただ、欧米だったら売れているのかというと、そんなことはありません。海外でも、写真プリントを買い求めるのは、プリントを飾ることのできる家に住み、資金に比較的余裕があり、生活空間を少しでも豊かにしようというこころざしがあり、 アートを少しでも良いものにしようという人たちで、それがアート売買の基本的な層を形成しているにすぎません。ただ、海外はこの層が日本よりはるかに厚いと感じられます。そして、最もアートを買っているのは、いわゆるパワーと言われている人たちです。著名ギャラリー、アートディーラーや投資家、セレブリティーなど、資金や名声、発言に影響力を持つ人たちがアートの最も強大な資金提供者になっていて、これはパトロンと呼ばれる古いシステムからの流れでもあり、歴史の上に成立しているいわゆる Win-Win の商習慣のようなものなのです。誰かが指さすとその作品が売れだし、 それを巧みに使って影響力を行使するこの商習慣は、写真の本質、力量以外に成功の要素があることを示しています。現代の写真の潮流は、いかにこのパワーに近づくか、ということを試していることは間違いありません。

Gallery TANTO TEMPO は、2008年から神戸で写真専門ギャラリーとして活動を続けてまいりました。その開設に先駆けて、一枚の写真作品と出会ったのがきっかけです。私たちは、 写真をコレクションすることに興味をおぼえ、関西にも身近にプリントをみて買える場所をつくろう、とギャラリーを開設しました。実際、開設以降数百枚のプリントを売り上げてまいりました。と同時に、私たちの写真コレクションも増え続け、コレクターとなって 10 年目の現時点で、200枚を超えるコレクションが形成されています。これらは、企画した写真展の作家から買い上げたり、写真フェアや他ギャラリーに出かけていって購入したり、写真家からプレゼントされたり、なんと抽選会で当選して持ち帰ったものもあります。探したけれど見当たらない作品もあり、また、すべてを展示することはできませんので、直近のコレクション、写真展作品、 新たに額装が必要な作品などは展示していません。

日本では写真プリントは売れない。これはまぎれもない事実ですが、その背景には様々な要因があることを、8年間の活動を経て実感します。生活環境や長引く不況、アート教育のなさ、 そもそもアートに触れる機会が少ないこと、ギャラリーや作家の未熟さなど、要因は多岐に渡ります。ひと作品で終わってしまうかもしれない作家に投資することなんて、誰にもできることではないし、数多く立ち上がったアートフェアは分析と特徴付けが足りず、同じものばかりを繰り返し焼き直しているだけに見えます。

私たちは、この10年間に集めたコレクションをとても誇らしく思っています。高価なもの、さほど値のつかない作品、高名な写真家 から駆け出しの写真家まで、国内、海外から広く集めた、いわばGallery TANTO TEMPOの集大成です。さりとて、これらはこの時代の写真のごく一部でしかなく、いわば蜃気楼 MIRAGE のようにいずれ消えて行くもので す。

Gallery TANTO TEMPOは、本展覧会をもってしばらく休廊します。2017年春、新たな組織、 新たなシステムで再開することにしています。

11月27日(日)午後4時よりPhotographer HALさん、保坂昇寿さんを迎えて、写真コレクション、ポートフォリオレビュー、Review Santa Feの最新の話題などについて話し合います。
See You Soon Party午後7時より(参加無料)